みんなの日記｜中澤勝一建築株式会社

ゴールデンウィークも終わり、
デスク前の窓からは
会社の周りの山々が鮮やかな緑に覆われて、
目にも鮮やかで美しい景色を考え事をしているふりをしながら眺めて目の保養をしている古畑です。


おなじみ会社の駐車場からの景色


雨飾り山側の景色（古畑の机からよく見えます！）


皆神山側の景色





さて、そろそろお家を建てようかと計画をされている方で、
土地探しで苦労しているなんて方はいませんか？


土地がなくて家を建てたいと思ったときに、
一番大変なのが土地探しとよく言われます。


住みたい地域、広さ、価格、
自分の理想の条件に適う土地を探すのは容易なことではありません。
いいと思うところがあっても、
ライバルがいて、交渉が上手くいかなかったり・・・



中には、何年もじっくりと土地を探す余裕があったり、
交渉力には自信があるから不動産屋さんとの交渉は大丈夫！
なんて人もいますが、



多くの場合、休日返上して、不動産屋さんを回って、土地を見に行って、
土地を探すだけで疲れてしまった・・・


ということを経験されているのではないでしょうか。



それにしても、なんでこんなに土地探しが大変なのでしょうか。


どうやらこれまでの日本の不動産取引の方法がそうさせていたみたいなんです。


どういうことかというと、

「日本の不動産取引では、
基本的に不動産屋さんが売主側についているので、
買い手は、いい物件をいい条件で契約するには、
それなりの不動産取引についての知識が必要だったり、
交渉力が必要だったりする」

のです。



サービス業は、お客様本位でというのが通常なのに、
不動産業界はちょっと違うみたいです。
不動産業もサービス業だと思うのですが、ちょっと特殊な感じがします。



一方、アメリカでは不動産を探すときには、
一般的にエージェントに頼むのだそうです。



エージェントとは何かというと、
本人の代理となって取次や交渉ををしてくれる人のことです。


大リーグの選手が年俸交渉の時によく出てくるので、
そういうとイメージしやすいかと思います。
野球選手は野球をさせたら一流ですが、交渉は苦手です。
その苦手なことを、エージェントにしてもらうというわけです。
自分のするべきことに専念できるので、とっても合理的ですよね。


アメリカでは、不動産エージェントが

売り手側（セラーズエージェント）
買い手側（バイヤーズエージェント）

と２つにきっちり分かれていて、

不動産を売りたい人はセラーズエージェントに行き、
不動産を買いたい人はバイヤーズエージェントに行くようです。


つまり、アメリカでは、自分の条件をエージェントに伝えると、
その条件にあった不動産をエージェントが土地探しから契約の交渉までしてくれるのです。
自分で探し回らなくてもいいんですね。
なので、不動産屋さんとのお付き合いも、たいてい1件、多くて2件ぐらいなのだそうです。


苦手なことや、時間のかかることを代わりにやってもらえるのは助かりますよね。
しかも、完全に自分の見方として動いてくれるので安心です。



そんな買い手側の立場に立って動いてくれる不動産屋さんが日本にもあったら
そこに行きたくなりますよねぇ。
ちらほら、そういうスタイルの不動産屋さんも出てきているみたいですが・・・



といっても、これは見方の違いで、
不動産屋さんからみたら、不動産を売ってくれる人もお客様で、
不動産を売ってくれる人がいなければ、商売ができないわけで・・・
売り手が良い物件を持っていたり、たくさんの物件を持っている場合は
特に売り手の方が優位になってしまうのも仕方がないような気もします。



売り手側と買い手側と、バランスよく調整ができればいいのでしょうが、
1件の不動産屋さんが、どちらの立場にも立たなければならないという現状では、
なかなか難しい問題なのかもしれません。



ちなみに先日、ネットを見ていたらこんな記事を見つけました。


http://c.filesend.to/ct?p=7828


少し長いので、ご興味があったら読んでみてください。


今の日本の不動産取引の現場では、
不動産屋さんはどちらかというと売主側にあるようだというのは
すぐには変わらないかもしれませんが、
土地が売れなくて困るのも事実です。


購入する方としては自分に合う営業マンを見つけて、
その人に味方になってもらうことが最善なのかもしれません。


リンク先の記事に出ていた、
営業マンを選ぶ７つのポイントは参考になりそうです。


まぁ、こういう人を探すのも大変そうですが・・・


いずれにしても、
バイヤーズエージェントを使うと
土地探しの負担が減らせるので、
日本でも早くバイヤーズエージェントが広まるといいですね。



次回、バイヤーズエージェントについてもう少し掘り下げしたいと思います。



最後までお読みいただきありがとうございました


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